今回は「霜剣堂(そうけんどう)」の富所(とみどころ)さんにお話を伺いました。
――お店の「アピールポイント」を教えて下さい。
富所さん 霜剣堂は日本刀や甲冑(鎧)、刀装具(鐔《つば》など)を中心に販売をしている専門店です。
一口に日本刀と言ってもその歴史は長く、古いものでは平安時代まで遡り、新しいものは現在も製作されています。
それゆえ『日本刀』には状態の良いものもあれば、そうでないものもあり、有名な刀工には偽銘も多く、多種多様な日本刀が存在します。
弊店は初めての一振りをお探しのお客様からコレクターまで、誰もが安心してご購入できるお店です。
――今お店で売れている第3位の商品を教えて下さい。
富所さん 第3位は「日本刀」です!
意外にも『日本刀』が1位ではないのは単価の高さが理由かもしれません。ちなみに脇差と呼ばれる中くらいの長さの日本刀は、通常の刀の1/3程度の価格になっており、お買い得感があって初心者の方にお薦めです。
一例として、以下は『和泉守兼定(十一代)』という刀で、新選組副長 土方歳三の愛刀と同じ刀工にて、同じ慶応三年紀に作られたものであり、その刃文や地肌にも特徴が出ていて実に見事です。
――今お店で売れている第2位の商品を教えて下さい。
富所さん 第2位は「霜剣堂オリジナル包丁」です!
モリブデン鋼で作られた霜剣堂オリジナルの文化包丁はバランス、耐久性(柄、錆、磨耗)、切れ味、砥のしやすさ、そしてコストパフォーマンス面において、お求めいただいたお客様からの評価も高く、人気の商品となっております。(税込8,000円)
――今お店で売れている第1位の商品を教えて下さい。
富所さん 第1位は「『ふでばこ』特集 日本刀 39號」です!
霜剣堂が自信をもってお薦めできる一冊です。
この一冊で日本刀のことを一通り理解することができます。素材造り(たたら製鉄法の詳細は英文あり)から日本刀の存在の意味、日本刀制作過程、観賞など、内容も良くて初心者のみならずコレクターがご覧になっても楽しめる本です。
驚いたのは、この本の製作発行元が「株式会社 白鳳堂」という広島県にある化粧筆のメーカーでした。ものづくりの飽くなき探求心からお作りになられたのでしょうね。
この『ふでばこ』シリーズですが、実は『もてなしの器 大倉陶園の百年』という本も出されており、こちらは大倉陶園さんで購入できます。(税込1,980円)
――最後にご覧になっている方へ「メッセージ」をお願いします。
富所さん 『日本刀』は美術工芸品の中では特に取り扱いに注意を払わねばなりません。安全への配慮はモチロンですが、その魅力をどう伝えればお客さまが理解し、感動していただけるかは、私どもの大事な業務です。
名刀は感動を与えてくれますが、その前にちょっとした準備が必要で、そのお手伝いをするのが私どもの役目と心得ております。
最近ではありがたいことに『刀屋さん見学会』というイベントまで開催していただいているほどです。
先ずはお気軽に御来店ください。
――今日はお忙しい中、ありがとうございました!
富所さん ありがとうございました!
【店舗の詳細情報】
[平日] 10:00~19:00
[日祝] 10:00~18:00
定休日 年中無休
電話番号 03-6268-8899
※当面の間、予告なしで営業時間が変更される場合がございます。御来店前に直接店舗にご確認ください。
次回「今、売れているランキングBEST3~ノリタケ&大倉陶園編」は6月4日(金)に更新予定です。お楽しみに!!
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